ご主人様はお医者様


「休みの日にはマンションに帰ってくるから、それで良いだろう?」


「やだ、そんなの。休みの日なんてきっと……」



今だって休日出勤当たり前なんだから、帰ってこないのは目に見えてる。



「大学に戻れば給料も減るし、新しく部屋を借りるわけにも行かない。だから寮に入ることにした。
小春はここに残って、今まで通り仕事を続ければいい」



「そんなの納得できません」



私は左手の薬指にはめた指輪にそっと触れた。



< 154 / 304 >

この作品をシェア

pagetop