ご主人様はお医者様


「あの、彼女さんに…きゃっ」



完全に酔いが回って足元がおぼつかない私は、沢木さんに向かって倒れこんでしまった。


沢木さんは、私をしっかりと抱きとめてくれて怪我はしなくて済んだみたい。


「及川さん、大丈夫?」


「あ、すみません。大丈夫です」



抱きつくような格好に慌てて体を起こそうとしたけど、その瞬間沢木さんの腕にギュッと力が込められた。


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