ご主人様はお医者様
暫く何かを考えていた彬はゆっくりと口を開いた。
「あの夜は……確かにかなり酔っていた。でも、何もなかった」
「信じてほしい」彬は私にそう訴えかける。
疑おうと思えばいくらだって出来るけど、私は彬を信じる。
愛してるから――……
私は無言でその言葉に頷いた。
なのに、平賀先生は彬に向かって口調を強めてこういった。
「でも、私のお腹には君の子供がいるのよ。
だから、その子と別れて私と結婚してほしいの。
高木君にうちの病院を継いでほしいの!!」