逢いたい夜は、涙星に君を想うから。
くぼっちは俺の背中をポンと叩く。
「大丈夫だよ。いなくなるわけねーじゃん」
「うん……」
だけど……不安になる。
なんだか胸騒ぎがする。
「つーかさ、みんなに怪しまれてるぞ?橘と咲下がデキてるって。一応フォローはしといたけど」
「うそだろ?マジかよ……。教室ではあんまり咲下と話してないんだけどなぁ」
「ふたりが隠れて一緒にいるのを見たヤツもいんだよ。もうさぁ、あいつらに言っちゃえば?咲下のことが好きだって」
俺はため息をつく。
「俺の一方的な想いで、咲下に迷惑かけたくねぇーもん。あいつらが知ったら絶対、黙ってるわけねぇーって」
「まぁー確かにな。冷やかしたり、余計なこと言いそうだよな。なんか想像つくわ」
「だろ?あいつらも悪いやつらじゃないけど、いまはまだ言いたくない」
ただでさえ、つらい思いしてるのに。
俺なんかのことで、咲下に嫌な思いは絶対にさせたくない。
「でももし咲下と付き合ったら、あいつらにも話すんだろ?」
「……付き合えたらの話な」
「コクれば?」
くぼっちは満面の笑みで俺を見る。
「簡単に言うなよなー。ったく」
「でもさ、咲下も橘のこと好きかもしんねーじゃん」