逢いたい夜は、涙星に君を想うから。


くぼっちは優しく微笑んで俺に言った。



「昼休みにグラウンドでサッカーしたあと、その手紙あったか?咲下が手紙を置いてったのは、そのあとってことだろ。いまならまだこの街にいるかもしんねーじゃん!間に合うかもしんねーじゃん!」



「くぼっち……」



「早く行けっ。どこにいるかわかんなくても探せよ!男なら最後まで諦めんなっ」



「……ありがと、くぼっち」



俺はくぼっちをその場に残して、自転車置き場へ向かった。



咲下からの手紙を強く握りしめる。



“橘くんには、元気で笑っていて欲しい

絶対、絶対……幸せになってください”



咲下……。



まだこの街のどこかにいるよな?



“どこにいるかわかんなくても探せよ!”



きっと見つける



“男なら最後まで諦めんなっ”



見つけてみせる



咲下がどこにいても



だって……俺は



星の数ほどいる人の中で



キミを見つけて



恋をしたから……。
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