逢いたい夜は、涙星に君を想うから。



――キーンコーン、カーンコーン。



3時間目の授業、始まりのチャイムが鳴る。



うちのクラスの3時間目の授業は音楽。



クラスメートたちはみんな音楽室へと向かい、教室には誰もいなくなった。



あたしは教室にひとり残って、自分の席で頬杖をつきながら、ノートに文字を書いていく。



「凜、何しよん?」



「わっ……」



――バサッ。



誰もいないはずの教室で、頭の上から声が聞こえて驚いたあたしは、



ノートを床に落としてしまった。



「びっくりしたぁ。陽太くんなんでここにいるの?」



「それ俺のセリフや」



床に落ちたノートを拾おうとしたら、陽太くんが先に拾ってくれた。



「音楽室わからんの?ほんなら一緒に行くけん」



「違うよ。あたしサボるから。陽太くんは早く行きなよ」



「サボるん?案外、凜は悪い子やな」



陽太くんは自分の席に座ってあたしの方を向いた。



「音楽室、行かないの?」



「凜とサボる」



「なんでよ。てか、ノート返して?」
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