black rose
少しして、燐と晃磨が帰ってきた。
晃磨はいつもと変わらない。
燐も見た感じはいつもと同じだが、
ちょっと緊張した面持ちだ。
そして、晃磨の顔色をうかがってる。
晃磨の手に解答用紙が握られてる所
から察すると、まだ採点はしていないみたい。
「二人ともお帰り。」
桐夜さんが言った。
「あぁ。」
「ただいまです。」
いつも通りの晃磨に対し変な敬語とも
いえない言葉を発する燐。
「今から採点?
手伝おうか?」
気のきく諒君が言った。
「あぁ。
そうしてくれ。」
眼鏡をかけた晃磨が言う。
てか、眼鏡姿とか超レア。
なんて思ってる私は相当痛い子
だろう。