black rose
私も手伝おうかな…。
その方が早く終わるだろうし。
「晃磨、私も手伝いたいな。」
「あぁ、助かる。」
そう言って、一クラス分くらいの
束を渡された。
私も負けじとマルをつけ始めて。
今のところ私がマル付けをしてる分は
皆合格している。
そして、残りあと2枚となった頃
私の手が止まった。
それは燐の解答用紙だったからである。
「あっ、それ燐のだね。」
わざと大きな声を出して言う諒君。
その声に燐の肩が大きく揺れる。
「諒さん、わざわざ言わなくても…。」
かなり焦ってる燐。
「ごめんごめん。」
おもしろそうだったからと、笑いながら言う。