black rose
「じゃ、マルつけ始めるね。」
私もわざと大きい声で言ってみる。
「美音、てめ殺す気か。」
「…。」
「えっ、無視かよ。
こんにゃろ~。」
「あっ!」
「こ、今度はなんだ。」
「マルだった。」
「なっ、美音のドSやろぉぉめ。」
「えっ!嘘…。」
「もう騙されねぇぞ。
どうせ、マルって言うんだろ。」
「…、燐。
………30点。」
「「えっ!!」」
見事に麗紗と諒君の声が重なった。
燐に至っては白目剥いてる。
「美音、嘘だよね?」
「ほ、ほんとだよ。」
「麗紗も数えてみて…。」