black rose
そう言った私に、数え始める麗紗。
「5と8と4と6と7で30。
うん、30点だね。」
「燐、残念だったね。」
「美音、嘘だよな。
嘘だと言ってくれ。」
「ご、ごめんね。
ほんとみたい。」
そう言った瞬間燐の顔が真っ青に
なった。
「美音、それ貸せ。」
晃磨が言った。
「はい。」
「燐、残念だな。
今から隣町のスーパーまで
買い出し行って来い。
それでチャラにしてやる。」
「と、隣町っすか!」
「あぁ、15キロくらいどうって
事ないだろ。
いくら遅くても往復1時間半あれば
帰ってこれる。」
「い、行ってきます。」