black rose
あれから軽く2時間は経っただろうか、
まだ燐が帰ってこない。
「晃磨、燐帰ってこないよ。
大丈夫かな。」
「あぁ、心配すんな。」
「そうそう、燐だし。
どっか寄り道してるだけだろうしね。」
ここの人たちは皆呑気な人たちだ。
と、思ってたら外が何だかざわざわ
している。
「燐のやつ帰ってきたかな。」
その声と共に凄い足音が聞こえてきた。
バーン。
ビクッ!
かなり驚いた私と麗紗に対し
全く動じない男ども。
「晃磨さん、お、お、女の人
拾ってきました。」
「「「………。」」」
とうとう燐の頭がつぶれたみたい。