black rose
「だ、だから、あの女の人…。」
「えっ、ほんとに拾ってきたの?」
桐夜さんの素っ頓狂な声が聞こえてきた。
「はい。今下のソファーに寝かしてます。」
「それで、その人大丈夫なの?」
「あっ、その人妊娠してるみたいで…。」
「それを先に言わんかい!」
「す、すいません。」
若干切れ気味の桐夜さん。
「俺がここに連れてくるまでに
布団出しといて。」
そう言うと下に降りて行った。
「祐志綺麗な布団取ってこい。
諒は医務室行って準備しろ。」
「了解。」
「うん。」
それぞれ用意しに行った。
「私達、おかゆ作ろうか?」
麗紗が言う。
「あぁ、そうしてくれ。」
私達はおかゆを作ることになった。