ネコ専務シリーズ
世界一尊敬しているシロネンコにそう
言われたネコ少年が、どれほど喜んだ
ことか!

しかしネコ少年は、自分があまりサッカ
ーに向いていないことが分かっていた。
なぜなら、試合で90分も走り回るのは
めんどくさいし、汗をかくからである。

ところでシロネンコはビジネスも手がけ
ていて、かなり成功していたのだが、
ネコ少年はこちらの方が自分に合って
いるのではないかと、なぜか思ったの
だった。

こうして、ネコ少年は早いうちからビジ
ネスを勉強し、商業高校から名門大学に
入って、今では世界一大きな会社の専務
をしているのだった。

しかしなぜシロネンコには、ネコ少年が
大物になると分かったのか?
実はシロネンコはそのころ、少年たちを
発奮させようという狙いをもって、少年
に会うたびに同じようなことを言って
いたのである。

だからシロネンコはその後、ネコ少年の
ことを覚えてもいないのだが、それは別
にネコ専務に教えてあげなくてもいい
だろう。

            おしまい
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