ネコ専務シリーズ
ネコ住職とネコ天使
その年の11月23日(勤労感謝の日)。
猫魚と虎魚の海中戦争が、ネコ住職の
活躍でうまく解決してから、数年後の
ことである。

月のきれいな、涼しいその夜、ネコ住職
がひとり寝室で休んでいると、突然部屋
中がバラ星雲のように赤紫にゆらいで
輝きはじめ、気がつくと布団で寝ている
ネコ住職の足元の方に、白い翼を生や
した、金色の衣をまとった3人の若い
ネコたちがすらりと立っていた。

真ん中の白猫が言った。

「はじめまして、ネコ住職どの。
 私たちは、偉大なる唯一神に仕える
 「ネコ天使」です。

 こちらはヒラ天使のオイカケル。
 こちらはツカマエル。
 そして私は大天使のナグルケルです」

次に、左側のオイカケルが、

「私たちは、あなたが世の妖かしを退治
 して、我らが絶対神のものであるこの
 美しい地球に溜まった汚れを浄化して
 いることに対して、表彰しに来たの
 です」

と説明する。

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