ネコ専務シリーズ
「次にですね、主人公が道を歩いている
と、おとなしそうな高校生が不良に
カツアゲされているとしますよ?
高校生はタトゥーをバリバリに入れて、
ネックレスやら指輪やらをちゃらちゃ
ら付けた、5人もの強そうな不良に
取り囲まれていました。
主人公は高校生を助けようと割って
入るのですが、不良たちは主人公の
情理を尽くした説得をどうしても聞こ
うとせず、この野郎、るせえんだよと
主人公に襲い掛かってくる始末です。
ところがですね、主人公の手には何故
かたまたま、金属バットがあるのです
が、仏教は暴力を戒めていますので、
ここは、主人公が不良たちの注意を
引きつけておいて、カツアゲされて
いた高校生を逃がす、それで自分は
無抵抗になって、不良たちにボコボコ
に殴られてやる、どうですか、こう
すれば、悟りには近づきますよね?」
ふむふむ、そんなものかも知れない。
ところが、ネコ住職は静かに首をヨコに
振った。名僧は言った。
と、おとなしそうな高校生が不良に
カツアゲされているとしますよ?
高校生はタトゥーをバリバリに入れて、
ネックレスやら指輪やらをちゃらちゃ
ら付けた、5人もの強そうな不良に
取り囲まれていました。
主人公は高校生を助けようと割って
入るのですが、不良たちは主人公の
情理を尽くした説得をどうしても聞こ
うとせず、この野郎、るせえんだよと
主人公に襲い掛かってくる始末です。
ところがですね、主人公の手には何故
かたまたま、金属バットがあるのです
が、仏教は暴力を戒めていますので、
ここは、主人公が不良たちの注意を
引きつけておいて、カツアゲされて
いた高校生を逃がす、それで自分は
無抵抗になって、不良たちにボコボコ
に殴られてやる、どうですか、こう
すれば、悟りには近づきますよね?」
ふむふむ、そんなものかも知れない。
ところが、ネコ住職は静かに首をヨコに
振った。名僧は言った。