ネコ専務シリーズ
ネコ大名

ネコ大名

ネコ大名は、もとは貧しい農家の三男坊
である。この又旅(またたび)の領地の
先代の大名は、農民から年貢を厳しく
取り立て、逆らう者は片っ端から投獄
するなど、暴虐な統治を行なっていた。
それを反乱によって倒したのが、当時
ネコ足軽だった今のネコ大名で、その
ままネコ足軽は民衆の圧倒的な支持の
もと、ネコ大名に成り上がったのである。

現在の又旅では、年貢の取り立ては軽く
なったが、農業・工業・商業をうまく
振興したため、以前より領地の財政は
潤った。

またネコ大名は「悪政・貧困・差別から
の自由」を掲げて徹底的に領内を改革し、
又旅を繁栄させたが、同時に防衛にも力
を入れたので、織田信長も手を出すこと
ができず、又旅の人々はいつもニコニコ
と歌い踊って暮らしているのであった。

ネコ大名は自分には厳しいが、他人には
優しいネコである。しかし今は戦国の世
である。心を鬼にして戦いもするが、
常に味方を気づかい、敵にも情けをかけ
て、無益な殺生は絶対にしない。
かといって弱いわけではなく、ネコ剣法
や格闘術の達人なのである。

このようなネコ大名の統治下で、又旅は
平和に栄えていたが、この又旅をとなり
の領地の大名は常々ねたんでいた。
そしてついに、近隣の3人の大名と組ん
で、又旅に総攻撃をしかけてきたので
あった!


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