ネコ専務シリーズ

ネコ専務のニューヨーク狂騒曲(書評)

ニューヨークを核爆発させようとする、
アラブの闇組織連合と、それを防ごうと
する、ネコ専務たちが所属する国連の
スパイ組織「グレートキャッツ」との
全面対決!

おまけに、誤解によってネコ専務たちの
敵に回ってしまったニューヨーク市警も
巻き込んで、複雑な三つ巴の戦いの末、
最後は夜のマンハッタンでの大銃撃戦に
なだれ込むという、まさに「狂騒曲」と
呼ぶにふさわしいストーリーが奏でら
れる。


ネコ専務が海外に出るのは前々作の
「ネコ専務・イン・ロンドン」に続き
2作目で、何でも作者はこの作品の取材
として、全額出版社負担で2ヶ月間、
ニューヨークを旅行してきたという。

なんともうらやましい話だが、出版社に
とてもそれだけの値打ちはあったようで、
この作品はネコ専務シリーズ既刊54冊
中、3本の指に入る傑作と呼ばれており、
最もよく売れた作品でもある。

しかし、この作品はそれまでに出てきた
キャラクターが多く再登場するため、
いきなりこの巻から読み始めるのは
お奨めしない。

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