ネコ専務シリーズ
ネコ専務はようやくそれに気づいて、
ひとつ学んだ。

ネコオヤジは別に悪意や他意があった
わけではなく、世界的大企業の専務と
いう上客への出前として、自分の最高の
ラーメンを食べさせたいと思っただけ
なのだが、要はネコ専務に、

「トップクラスの者は、周りからの特別
 扱いに注意しなければならない」

という自覚が足りなかったのであった。


この一件からネコ専務が学んだものは
大きかった。
ここで得た教訓は、ネコ専務がネコ社長
になったとき、ネコ大臣になったとき、
ネコ首相になったとき、そして世界連邦
の初代ネコ大統領になったときに、間違
いなく活かされることになったのだった。

              おしまい
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