地味男子
「誰がこんな奴と帰るの? 俺らが一緒に帰りたいのは…///」

 最初に罵声をあげた人が言う。


「こんな奴? 友達じゃないの?」




「…普通ダチにバカとか言わないんじゃねぇ?」

「…天然?」


 こそこそと話しだした男の人たち。

 そのすきに潤君に駆け寄る。


「大丈夫!?」

「平気。 別に何もされてないから。」

「でもっ…いろんなこと言われてたっ…」

「なんで柴乃が泣きそうになってんの? …大丈夫だから…なっ?」

 頷く。



「やっぱ天然なんじゃね?」

「それはそれで可愛いよなー♪」

「ギャルでも可愛いのに天然とか反則っしょ」



 三人は柴乃の話題で盛り上がっていた。



「柴乃は天然だよな…。」

「天然? 人間はみんな天然でしょ? 人工的なものじゃないよ…?」

「…はぁ」



 あ…でも人間も人工的なものに入るのかな?


 いや…でも…。


 ま、いっか。


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