初恋
なんだか少し癒された




ねこが私の脚の上に乗って寝始めた



「…ばあちゃん」



「なぁに?」




「いつもごめんね」




「いいのよ。花優ちゃんの事、大好きだもの。」


ばあちゃんは手の上で座っていた とり をつまんでどかし、私の手に自分の手を重ねた



「休みの間はしっかりお休みしなさい。頑張った分、好きな事しなさい」



小さくて温かい手だった



頷くと、




「じゃぁ、夕ご飯の準備してくるからね」



ニコニコして、そう言った





とりが私の手の甲の上で寝始めた




頭を机の上に置けば、睡魔が襲ってきた




安心して、目を閉じる事が出来た
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