君だけしか映らない
「ありがと古賀くん。助かったよ。」



「いや、むしろオレの教え方で大丈夫だった?」



「もうバッチリだよ。古賀くん教えるの上手だね。」


「そう言ってもらえると嬉しいよ。またわからない所があったらいつでも聞いて?オレで良ければ教えるから。」


「ホントに?ありがとう」


(あ〜古賀くんと話していると気持ちが落ち着くな。)


そう言って笑美は自分の席に着いた。




………



………



………なんか…



隣からものすごい視線を感じるんだけど………




「荒川。」



―――ビクッ



恐る恐る呼ばれた方を向くと……



(………!!)



佐伯悠哉の刺さるような視線と目が合った。



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