積もる思い、真実の愛。



ずっと平行線だった望未と祐史さんが、どうして…?



「おはよーございます…」


「…はよ」

翌日に出社した望未を直視し辛く思ったが、それを出さないのはプライドだった。



「あれ、チーフ疲れてません?」


「オマエに心配されんの?」


「ヒド…せっかく心配して」


いつもは眼もロクに合わせねぇクセに、こういう時に限って話しかけて来る。


そういうのがもっとも残酷だというのに、ヘラヘラ無理に笑顔を浮かべた望未。



「フッ…、いいからコレ頼むわ」


「はい、かしこまりました」


むしろ今の望未の方が笑えてねぇだろ。オマエこそ何なんだよ?



どうして告白されてすぐ、“付き合う”って言わなかったんだよ…――


< 24 / 28 >

この作品をシェア

pagetop