恋愛温度、上昇中!
その、寂しそうな色に切なくなる。彰俊は、無邪気に笑ってる方がずっと似合うから。
「…相変わらず」
あたしは、癖で眼鏡に手をかける仕草をしてしまう。置き場のない指先は空を切った。
「そっか」
無理してるのが丸分かりな笑顔。胸が疼く。本当、馬鹿。
「今、ここに来てる」
隠す必要なんかないから。
…彰俊、覚えてる?
『祥子ちゃんに出会ったのは偶然。あとの感情は必然なんだよ』
『…あっそ』
『俺の【偶然は一度だけルール】』
偶然は今使ってしまったとしたら、
あとをどうするかは、必然。