恋愛温度、上昇中!
関谷が息をついた。
「そんなに嬉しいのか?」
真っ黒な綺麗な瞳は何を考えているのか計り知れない。
なにが、って聞きたくない。彰俊の小さな声が聞こえていたとしたら、関谷のその質問は、肯定したくない。
「嬉しい訳ないじゃないっ」
否定は、関谷には届かない。ふぅんと何故か不機嫌に眉を潜めた。
どんな仕草も絵になる男。立っているだけで目を引く容姿。
あたしなんかと
似合う訳、ない。
彰俊の阿呆。