恋愛温度、上昇中!
気付けば、関谷の事ばかり考える自分に戸惑う。それが、すごく嫌。
思考を振り切るようにグラスに口を付けた時、
「肝心な事は何一つ言わないの」
まだ、あたしの話題が続いていたのか、祥子は膨れながらあたしに、ねっ?と視線を送る。
「大学だって、まあ確かにあたしのレベルじゃ紗織と同じ所には行けなかったでしょうけど、一言も言わないし、仕事だって、いきなり、下着会社だもん。驚かされっぱなしよ」
祥子はグラスをカランとさせながら拗ねたように膨れた。その仕草が可愛くて、つい笑いそうになったのを堪えて口から出たのは、
「別に言う必要ないじゃない」
そんな素っ気ない言葉。こんな言い方しか出来ないあたしの一言が余計だったと気付いたのは、もう口にした後。