恋愛温度、上昇中!
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疲れた。軋んだ体を軽く伸ばして、眼鏡を外して目元を擦る。
退社して、定時に終えた帰り道。
鞄の中で携帯が小さく振動した。
画面には、
『関谷』
女性と腕を絡めていた昼間の光景が一瞬頭を過ぎる。関谷だったのかもしれないし、違うのかもしれない。どっちみちこのタイミングの着信はあたしを動揺させるには十分だった。
躊躇したのは、近づきたくない関係と、知りたくない感情のせいかもしれない。