恋愛温度、上昇中!
「…なに」
『終わったのか?』
その疑問文に違和感を抱いたけれど、それを考える余裕はない。
「終わった、けど」
『じゃ、そこにいろ』
端的な会話はそこで一方的に途切れる。
そこって言われても。そう思いながら、その場所に立ち止まる。無視してしまえばいいのに律儀な自分が嫌になる。
どうして
あたしはあいつの言葉を拒まないのか。
無意識に唇を噛んであたしは眼鏡に手をかける。
まとめただけの重い黒髪はあたしの感情そのものの様で歯がゆい。