恋愛温度、上昇中!
「…早いわね」
1、2分しか待ってない。
「近くにいたからな。信号待ちしてたらおまえが目に入った」
関谷は事も無げに言ってのける。だから、『終わったのか?』って疑問文だったんだ。違和感の正体が分かった。
「仕事は終わったの?」
関谷はスーツ姿じゃなくて私服に見える。黒いブイネックの長袖シャツにナイキのジャージとサンダル。だらしなく見えない事もないけど、どんな格好でも似合うのが釈然とする。
「ああ」
関谷は大して興味もなさそうに欠伸をして答えた。
そいや、こいつの仕事って何?よく分からない。考えてみればいつもラフな格好だし。
「あんた仕事何してんの?」
まさか社長子息、っていう職業じゃないわよね?首を傾げると関谷はあたしを見る事はなく鼻で笑っただけだった。