恋愛温度、上昇中!
「…わりぃ、寝てたな」
あたしが定まらない思考を巡らせて行く当てのない道に悩んでいると関谷がかすれた声を出した。
多分、関谷が意識を飛ばしていたのは20分程度の短い時間。だけどその間に近くのスーパーで買い物を済ませた。
よかった。このまま起きなきゃ…
「どこだ?ここ」
「うちに向かってたのよ」
流石にこの状態の関谷をその辺に放りだすなんて鬼畜じゃない。例えこの男がゴキブリ並の生命力を持っていたとしても。 関谷の次の言葉を挟ます前に「起きて良かったわ。あんたの家どこ」と矢継ぎ早に言葉を重ねた。起きてくれて、本気で良かった。
関谷は「起きなきゃ良かった」とクと笑った。