恋愛温度、上昇中!
丁度居合わせた何人かの女子社員が山都さんに群がってあたしは背を向ける。出来ればしばらく会いたくない。
デスクに戻れば眼鏡を直して、パソコンに向かい合った。
パチパチと規則性の無い音を延々響かせながら、こめかみを抑える。
忙しいのは嫌いじゃない。
忙しいと疲れるけど。
充実してると思う。
仕事の事だけを考える時間は、それだけに集中するからどちらかといえば楽。
……関谷は、違う。
あたしはあいつの事だけ考える位置にはいないし、あたしが追い出そうとしてもズカズカと勝手に侵入してくる。
ほら、今だって、
仕事、してるのに、あいつの事。
考えなければいいと思いながら、そんな単純じゃない事を実感させられる。