恋愛温度、上昇中!
『しっかりしなさい』
なんてもう言わないから。
それぞれの道を歩くあたし達に言葉は必要ない。
だけど
「結婚式には行かないから」
あたしはフッと笑う。
「うん。そうゆうと思った」
彰俊の瞳にあたしが映る。
違う誰かと幸せそうに笑う彰俊をやっぱりまだ見たくない。
「…紗織ちゃん、俺にとって祥子ちゃんは大事でとても好きな人だったから、きっと忘れない」
彰俊の真っ直ぐな視線を受け止める。
「だけど、紗織ちゃんもきっと、特別だった」
澄んだ夜に、車のライトが眩しくて、彰俊の表情は見えなかった。