恋愛温度、上昇中!
これからの私の人生にこの人達は関わらない。マチちゃんには悪いけど、もう充分つき合った。
「私、そろそろ帰ります」
そう言って立ち上がろうとした時、
「俺、帰る」
ほぼ同時に、声を上げたのは、面倒くさそうに眉を上げた関谷。
「何だよ。関谷も?」
タレ目が仕方ないな、と言った風に彼を眺めた。
「じゃあ、そろそろお開きにしようか」
王子の一言で、まだ物足りなさそうなタレ目は残念そうな表情を隠さず、小さく「はいはい」と頷いた。
まあすぐその後に
「送り狼してもいい?」
なんて、マチちゃんに軽くウインクなんてしていたけども。
嫌味なくそんな言葉を使えるタレ目をある意味尊敬する。