恋愛温度、上昇中!

いつもの無機質な表情を保ったまま、ツカツカと歩く。


正直、彰俊と過ごした僅かな時間の後にこいつに会いたくなかった。


確かに築き上げたなにがが、これほどに脆いものだったのかと疑いたくなるほど、弱くなる。弱ってしまう。


ぶれそうな感情に渇をいれて車を横切れば、マンションの入り口に立つ頃、当たり前のように、




不機嫌な低い声が聞こえた。



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