恋愛温度、上昇中!


「……高見さん?」



俯いたあたしを覗き込む様に首を傾げる新橋さんの気配がする。


ああ、もう、


この場から去りたい。そして今日という一日を綺麗に無くしてくれ。



「…ごめんね?」


低い穏やかな声が耳元に聞こえたけど、私は短く「も、いいです」と呟く。帰りたい。いますぐ家に帰りたい。カーペットの上で三回転くらいゴロゴロしようと思う。

それに、新橋さんが言った『ファミレス』が差す言葉の意味なんて、考えてたら、もう、何が何だか分からない思考回路でパンクしそうだ。



「……へぇ?」


…?


私は、眉を寄せて新橋さんを見上げる。




「…司の気持ち、ちょっとだけ分かるかも。虐めたくなるよね、無意識?」




新橋さんは、確かにその意味不明な言葉を落としてから、ゾクリとする位、綺麗に笑った。

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