恋愛温度、上昇中!
「なんで、」
こんな事するの?
眉を歪めた蓮井さんの深い眼差しは、静かな嫉妬だった。些細な仕草に見え隠れした彼女の感情を気付ける位、あたしは関谷に関する事に敏感になってる、もうどうしようもない。
動き出した感情の止め方が分からない。冷静になれ、と叫ぶ一方で熱を持つ腕がそれを溶かしてしまう。
─────関谷は、
そんなあたしの手を引いたまま、そのまま、ゆっくりと引き寄せた。
すっぽりと収まった胸の中、
いつかと同じ匂い、
だけど決定的に違うあたしの自覚。
「…おまえは馬鹿過ぎ」
規則性なんて、なにもない。
低い声その怒っている様な、苛立った声に、何も言えず、黙ったままで、関谷の薄い唇が紡ぐ言葉にただ目を奪われている。
「……なんでそんな無防備な訳?」
主旨の分からない関谷の言葉にあたしはただ呆気に取られてしまって、
「…?」
尋ねるように見上げれば、
「おまえが男に触られるのはムカつく」
不機嫌な関谷のその声が、表情が、酷く、あたしを締め付けて、息が苦しい。
関谷は、
そのまま、噛み付くように無造作に唇を重ねた。