恋愛温度、上昇中!

触れる唇が、広い腕の中が、焼け付くようにあたしの理性を奪っていく。



関谷に抱き締められながら、関谷の言葉に確実に甘やかな感情が脳を侵すのに、


なんて、厄介なんだろう。



あたしの思考はいつだって真正面から物事を受け止められない。



蓮井さんと、関谷。



まるで一枚の絵の様に似合う二人に、あたしが気後れしてしまったのは本当で、聞けない関係が、胸を激しく揺さぶる。
勘違いするな、と往復ビンタを食らわす。




守ってあげたくなる、小さな女の人。

軽やかな微笑。


いつも、重装備したあたしの前には全てが眩し過ぎて、誰かを羨んだり、あたしをあたし自身、恥ずかしいと思った事など一度もないのに、




何故か鮮明に彼女が思い出された。



あたしとは正反対の、




関谷の隣にいるのが当たり前のような、綺麗な彼女を。




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