恋愛温度、上昇中!
「関谷くん?も大変だね」
不意に山都さんの口から出た名前に体が勝手に緊張する。やめてほしい。
「おっしゃってる意味が分かりませんが」
あたしは眼鏡に手をかけて、フゥと小さく息を漏らす。この人との会話はいつもクイズみたいだ。
「つまり、意識しろって事」
サラリと細くて色素の薄い髪が眼鏡にかかる、あたしを見つめる眼差しが見透かすようで、それでいて誘っているかのような色気を出していて、口の端だけあげる独特の笑みなのに、口元がセクシーだとあたしはそんな事を考えていた。