恋愛温度、上昇中!
「そうなの?また急な話ね?最近話に出てこないと思ってたら、そんな展開になってたんだ」
あたしはうんうんと頷く。だけど祥子は相変わらず浮かない顔で
「そうなのよねぇ」
と綺麗にカールされた睫毛を落とす。
「何?寂しいの?」
あんだけ嫌がってたのに。やっぱり嫌よ嫌よも好きの内?
「寂しい訳ないじゃない」
祥子は即答で否定する。
「じゃあ何でそんな浮かない顔してる訳?」
あたしは運ばれてきたランチにゴクリと喉を慣らしながら、空きっ腹に箸を持った。