失われた物語 −時の鍵− 《前編》【小説】
「神社デスネ!行ってみたいデス」
「確かに『神様に祈る』って歌詞に
書いちゃったし…」
僕はなんだかワクワクしてきた
「では本当に祈りに行きマショ?
『愛でこの世界を満たして』ト!」
「それ良いねー有言実行だねー」
先輩がそれに乗った
「試験休みのうちに行かないとな」
ヤツがカレンダーの前に立った
「この日だ!」
ヤツはあさっての金曜日を指差した
「皆のもの…予定はないか?」
「おけー」
「ではいざ戦勝祈願に参るぞ!」
「ヤッター!」
ナヲさんは初めての場所に
大喜びだった
こうして僕たちは皆で
神頼みに行くことになった
そういえば…神社で神頼み
したことないな
今までずいぶん祈ったけど
僕は教会のキリストを思い出した
西洋も日本も混ざりますが
同じ神様だから良いですよね?
それらは名前の違いはあるけど
突き詰めれば同じなんだろうなと
僕は感覚的にそう思った
そんなこと今まで
考えたこともなかったな…
不思議な感覚があとを引いて
僕の中に残っていた