俺様狼と子猫少女の秘密の時間②

やばっ。起きた…?


慌てて手を引っ込めて、再び顔を覗きこむ。


「悠由……?」


「おはよう先輩」


「ん……ああ」


腕をぐぐっと伸ばしてから、目を細めてあたしの頭の後ろに手を回した。


「ふわ……先輩…」


やたっ…抱きつける!


これ幸いと、その勢いに乗じて先輩の首に腕を回した。

ぎゅっと抱きついて、肩に顎を乗せて落ち着いた。


「……♪」


先輩も思いっきり抱きしめてくれて、顔が綻ぶのを抑え切れなかった。


「はぁ……生き返る」


「え?」


生き返るって…。

死んでたんですか。さっきの寝てたの、もしかして死んでたんですか。


「久々に授業引きずり出されて死ぬかと思った」


ああ……そういう意味。


「お疲れ様」


大変だったであろう先輩の苦労を思い、労いの言葉をかけた。


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