俺様狼と子猫少女の秘密の時間②
ぽーっとして先輩の横顔を見つめていると、それに気付いた先輩が不審な顔で、頭から足からじろじろと見回してきた。
「…溶けんぞ」
「……ハッ」
そ、そうだったっ。
我に返り、慌てて残りを食べ終えた。
その後しばらく、ソファに腰掛けて、特に見るでもないテレビをぼおっと眺めていた。
やがてあたしは、自分を抱える先輩の手を握ってみたり、太ももをちょんちょんしてみたり。
挙句上を見上げてほっぺたをつついてみたり、髪の毛をくるくるしてみたりといたずらに走った。
「……暇なわけ?」
…はい。早い話が。
「もう寝るか」
時計を見ながら先輩は言った。
十一時半だ。いつの間に?
あたしも時計を見て、こくこくこくっとその意見に賛同した。
さっきから気になっていたあのドアは…寝室だったのか。
そこへ向かう先輩のあとをちょこちょこついて行きながら思う。
「セミダブルだから余裕で入るだろ」
「は?」
せみだぶる?
…あ、ベッドのことか。