俺様狼と子猫少女の秘密の時間②

――悠由サイド――


翔くんが熱を出してから一週間が経った。

すっかり復活した彼は、友達と笑いあっている。


それはいいのだ。別に。

大いにいいのだけど…。


「!」


…またですか。


友達と笑いあうってのは結構なことだけど、時折あたしを指差してはまた笑うのはやめてほしいっていうかね。

なんかついてます?

それともまさか…幼馴染みだったって言って、小さい頃の恥ずかしい話暴露でもしてんの!?


「マジで!?」


「お前笑える」


耳を傾けると、途切れ途切れに聞こえる声。

やっぱり人のこと笑ってんの!?


「手拱いてる間に取られてたって…」


…あんん?


「二回もフラれたわけ! 澤村に? ぎゃっはっは!!」


……。

なんて話してんですかあなた。


「もー俺まさに、『ガーンッ』って感じだったし」


翔くんが口を開けばみんなして笑う。

そんなに可笑しいことじゃなくない!?

なんかあたしが悪者みたいになってるじゃん…。


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