俺様狼と子猫少女の秘密の時間②
分かるよ…うん。よく分かる。
素敵だよねーほんと。
うんうん、と深く頷いた。
「…?」
「仕方ないすよ、うん」
「はあ…?」
訝しげな顔をする先輩にくすりと笑いかけ、数歩先を歩いた。
「それじゃー先輩また明日!」
「ん」
家の前まで送ってもらい、ぺこりと腰を折る。
頭を上げると、額に軽くキスをされた。
そゆの……唇にちゅーされるよりドキドキするんですよ先輩…。
「えへ……。そいじゃ」
少し恥ずかしくなって、目が見れずに俯いて家へ入った。
先輩と付き合いだして半年近く…。
未だに緊張というか恥ずかしいというか…。
ははは、はは…。
「……ふう。…ただいまー」
「おかえり~」