俺様狼と子猫少女の秘密の時間②
何回か試みた。
レアな寝顔とか…お風呂上りのセクシー姿とか。
ふとした瞬間の、心を許してくれてる感じの表情とか。
でもどれも結局失敗。
運よく撮れても、気付かれて取り上げられ…お仕置きされるだけ。
「…で結局ないんだよね」
「あんたって…」
「お仕置きってのが気になるんだけど」
なんかいい方法ないかな?
「盗撮の? ないない」
「てか堂々とお撮んなさいな」
それができれば苦労しないのだ。
最初っから撮ってる。
「あの顔で写真嫌いとかもったいなくない?」
二人に同意を求めると、一瞬顔を見合わせ…同時にふきだした。
「あの顔だからじゃなあい?」
「てか喧嘩中じゃなかったの?」
あ……。
忘れてた…。
ハッと口元に右手の甲を当てた。
「っそ、それよか~、美紅ちゃんの彼氏の話を聞きに押しかけたんじゃなかったの杏子」
「あ、そうよ!」