契りの歌




「はい。
じゃあ、着替えますね。」





「はい。」






……





…えっ。







出てってくれないの?



さすがに居られながら着替えるのは…






「あの…。」





「はい?」






「着替えるんで、外で待っていてもらえますか?」






一瞬きょとんとした顔になり、すぐにハッと思い出したかのように顔を赤くして口を開いた。





「あっ、す、すいませんっ。
外で待ってるんで、終わったら声かけて下さい。」





そういうと、笑顔の人は慌てて部屋から出て行った。






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