契りの歌



あんなに慌てなくても…。




まあ、いっか。






それにしても、


袴だ…。




少し前まで着てたのに、なんだか懐かしい。







─────…





よし。




袴を着終わり、髪を高く一つに結いながら外で待っていてくれている人に声をかけた。






「着替え終わりました。」





「入りますね。」





スッ





「似合いますね、花音さん。」




「ありがとうございます//」





照れながらもお礼を言う私を見て、笑顔の人はニコッと笑った。






(可愛いですね。これじゃ男装もあまり意味がないような気が…。)






「それじゃあ花音さん、昨日の部屋に皆さん集まっていると思うので、行きましょ。」




「はい。」







*
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