新時代神話
VS叶


「クククッ、ガキが相手かよ。」

「わかっていませんね。

私のように幼さが残る少女に劣情を抱く野郎どもは世界にたくさんいるんですよ。」

「悪いが、俺はガキには興味がない。」


「ふぅ…。

私も貴方のように大馬鹿で、何も気付かない浅慮の輩に興味はありません。」

「何!?」

踏み出そうとする敵。

「足が、動かない!?」


「これだけ、鈍感な人はいませんね。」

「何?」

「貴方との会話の最中、七つの魔法陣を仕掛けました。」

「何だと!?」

「まずは貴方の動きを封じた

<怠惰の陣>」

「クッ!」

「貴方の体力を奪う、強欲の陣

貴方を焦がす、憤怒の陣」

「グアアァァ!

ふざけるな!」

バキィン、

魔法陣が壊れる。


「幻想へ誘え、色欲の陣」

「何だ?何も起きないぞ?

ネタギレか?」

「幻覚が聞かないみたいですね。

身の内を焼き尽くせ、嫉妬の陣」
青い炎が敵を包む。

「ぐががぁぁ…」


「敵を潰せ、傲慢の陣」

敵の真上から拳の形をした岩が落ちてくる。

ゴシャッ、

敵を潰した岩が消える。

「ガハッ!」

「敵を喰らいなさい、暴食の陣」
地面が割ける。

その裂け目から見えるのは真っ暗な闇

「止め…」

バクンッ、

裂け目に飲み込まれた。


「これで、私達生徒会は二勝目ね。」
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