私の敵はチビ会長






『はぁ〜…また出たぁ。おかしな喧嘩…』

『うん…おかしい。でも沙織はこの全員しってんの?』

『知ってるよぉ?だって全員私の幼馴染だし。』

『…えぇぇっ!?幼馴染!?ぜ、全員!?それ本当!?』

『うん♪マジだよぉ?』




笑いながら冗談ぽく言う沙織を見てると


到底、本当だと思えないんですけど?




あたしが疑いあの眼差しを向けていると



『あの人は日向葉月(ヒナタ ハヅキ)。あたし達より一個うえの先輩だよぉ?で…あっちの背の高い男の人が娑紅木優(サクキ ユウ)君あっちも一個年上。』

『へぇ〜…仲いいの?幼馴染って』

『うん♪めちゃくちゃいいよぉ?』

『じゃあ…進くんも幼馴染?』




一昨日から気になっていたことを聞いてみた


だって…あの時の沙織始めてみたから



なにかあの2人にはなにかあるはず!






『沙織?』



さっきから返事がない…。

手を足の上で握り締め俯いてる



あたしは不思議に思って覗き込んでみた




『沙織…?』

『え?なにィ?』



びっくりしたようにあたしを見つめた沙織は


いつもと違って悲しそう




あたしはそんな沙織の顔を見てられなくて…




『ううん…。なんでもないよ?』

『そう?へんなのぉ〜?』




沙織…無理して笑はないで…?


こっちまで悲しくなっちゃうよ




それにしても…進くんとなにがあったんだろ







『もう…。それにしても長いねぇ?恭哉!?葉月先輩!?優さん!?いい加減やめてください!!』




沙織は立ち上がり馬鹿みたいに言い合ってる2人を止めに入った


はは…優さんまで怒られてる




葉月先輩は沙織が来てとても嬉しそう、すぐに抱きつく


会長は嫌そうにそっぽを向いてる


優さんは…ケータイをいじくりだした

















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