私の敵はチビ会長






『痛っ…』




痛た…もう一方も折る気かこいつ?



てか…せっかく買ってやろうと思ったのに…いらないって…




ふとまた俯いた志穂を覗き込むと


鼻の先は真っ赤になっていて唇は紫になり震えていた


俺さえ目に入ってない様子…





はぁ〜…。


薄着のくせして…寒いなら寒いって言えよ








『志穂。こっち向いて?』





俺に呼ばれてびっくりしたように振り向いた志穂に着ていたマフラーを首に巻いてやった






『寒いだろ?これで暖かくなるから』




そう言って志穂を見ながら笑う俺…




でも


俺を見つめながら固まる志穂…




それでも顔は耳まで真っ赤に染め上がってる





ププッ…


だからその顔やめろって…




『あ…』



しばらくして元に戻った志穂は今度は俺のほうに俯きながらなにか伝えようとしてる…




なんだろ…?



俺は黙って言葉の続きを待った





『あ…あり…』



そこまで言うと志穂は顔をあげ笑顔で







『ありがとう』





俺ぱその瞬間ドクンという音が体じゅうに響いた



その音があまりにも大きくて恥ずかしくなり、顔を背ける



まるで体じゅうに血液がおくられるように熱くなる体





な、なんだ!?


いまの…




顔をペタペタ触ると隅から隅までこたつにでも入ってたかのように熱い…


心臓も…痛い





志穂がいまどんな顔で俺を見てるのかなんて知らないけど…多分不思議がってんろうな…。


















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