おやすみ
寝室に真っ直ぐ向かい、布団を干す。

こんな時に布団を干すヤツなんか我が家くらいなもんだろうと思った。

空を見上げ、太陽の眩しさに目を細めた。

こんなに綺麗な青空なのに、本当に世界は終わるのだろうか?


「…何してるの?」

「ん…。夢見てるのかもって思って…。」

「夢じゃないよ。次は洗濯物お願いね。」

洗濯物が一杯に積まれたカゴを渡された。

「ちゃんと干してよ。お昼なしにするよ。」

「…それは困る。」

と、今度は洗濯物を干す。

今、こんな事していいのだろうか…。

「洗濯物干せた。次は~?」

って言ってる自分もどうだろうか。

「ありがとう。コーヒー入れたから少し休もうか。」

まぁ、いいか。

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